【兵庫県】あいおい白龍城

中国王宮風建築。温泉施設も併設した多機能な道の駅。

兵庫県南西部に位置する相生市。相生市は南北に長い町で、北部は県立自然公園に指定されている緑豊かな山岳地帯が広がり、南部は瀬戸内海に面しており四季折々の自然が楽しめます。また市内には、瀬戸内海の湾のなかでも最も入り組んだ地形の相生湾があり、明治後期から造船業の町として栄えてきました。

相生市の風物詩は、毎年5月下旬に行われる「ペーロン祭」。ペーロンとは、1600年代に中国から長崎に伝わった龍船(白龍船)のことで、古来より競漕に使われていました。この競漕には波風を鎮める神事としての側面があり、その文化が大正時代に長崎出身の造船所従業員により、相生市に伝わったとされています。

道の駅は相生湾の最奥にあり、ペーロンにちなんで中国の王宮建築を模したデザインが特徴。エンペラーオレンジが鮮やかな異国情緒漂う建物です。

現在駅舎となっている建物は、リゾート開発計画の一環として1997年にオープンし、2001年に道の駅として登録されました。全国でも珍しく海の駅も兼務しており、温泉施設や艇庫が併設されています。※現在、艇庫は少し離れた場所に移転済み。

2023年3月に完成したウッドデッキとロングカウンター。使用されている木材は近隣自治体の宍粟市より調達されたもの。相生湾の美しい景観が一望できる、くつろぎの空間が広がっています。ロングカウンターの長さは40メートル。手すりの代わりに係船ロープを使い、船舶用照明を配置するなど、港町ならではの遊び心が感じられます。

売店・直売所

売店・直売所は二箇所。道の駅本館1階と別館にあります。本館の売店は、加工品やおみやげ類を中心としたラインナップ。別館では、地場企業の商品や鮮魚などを販売。また、別館横には常設テントが設けられており、地元などで収穫された新鮮野菜が販売されています。

相生市特産品ブランド「あいおい結び」のコーナーや、揖保乃糸のコーナー、赤穂の塩のコーナーなどもあり、楽しく見てまわりました。

①常設テントには新鮮野菜が並ぶ。②あおい結びの商品。牡蛎の加工品や調味料などが販売されています。③本館の売店で売られている合わせだれの素「今夜のごはんにわたしも混ぜて」。ざく切り玉ねぎと、みじん切りのピクルスが入っており、程よい酸味がくせになります。マヨネーズや醤油などの調味料と混ぜれば美味しいソースに変身。もちろん、そのまま使ってもOK。おすすめです。

レストラン・グルメ

道の駅あいおい白龍城には、瀬戸内のグルメがいっぱい。本館1階の和ダイニング「まねき」では、相生産の牡蛎を使った「牡蛎フライ定食」(1,518円)、姫路名産のえきそばに牡蛎をのせた「牡蛎えきそば」(693円)など、地域ならではのメニューを提供。その他にも、季節のメニューが味わえる。

また、敷地内にはお好み焼き店「元気焼き」、揚げかまぼこ「にしき」が出店しており、海辺のデッキで食事を楽しむことができます。

元気焼き
揚げかまぼこのにしき

観光情報コーナー・温泉

本館2階には、温泉施設「ペーロン温泉」があります。地下1,500mの源泉から汲み上げる泉質は、海水の塩分を含んだカルシウム・ナトリウム塩化物泉。体がよく温まり、湯冷めしにくいと評判で、美肌にも効果あり。浴場からは、相生湾が見渡せます。

営業時間は12:00〜22:00(平日)、10:30〜22:00(土日祝)※最終受付は閉館30分前まで。定休日は毎週火曜日。

本館1階の観光情報コーナーでは、相生市や近隣自治体の観光情報に関するリーフレットが配布されています。また、相生市のマスコットキャラクター「ど根性大根大ちゃん」の着ぐるみの展示や、ペーロン競漕をモチーフにしたトリックアートも。

施設情報

■住所:兵庫県相生市那波南本町8-55
■路線名:国道250号線
■営業時間:9:00~17:30 ※施設により異なる
■定休日:無休 ※施設により異なる
■駐車場:48台 (大型車2台/普通車46台)
■スタンプの場所:情報館
■URL:https://peironjo.jp/

※本記事で掲載されている情報は公開時点のものであり、閲覧時点での情報と異なる場合があることを、ご了承ください。

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